久しぶりに感動した本。
圧巻は「スロー・リーディング実践編」の夏目漱石「こころ」と森鴎外「高瀬舟」の章。
自分がいかに浅く小説を読んでいたのか、行間を読む努力(物語を味わう努力)を怠っていたのかということに気づくことができました。
この本を手にしたきっかけは、娘と漫画「NARUTO」についての感想を話し合ったところ、あまりに自分と娘が全く違っていることに気づいたことでした。
好きなキャラが違う、好きな場面が違う、キャラクターに対する理解が違う。違うことだらけ。
娘が私とは全く異なるフィルターを通して世界を見ていることに気づけただけでもすばらしい体験でした。
ただ、私があまりにしつこく娘に質問するので、少しずつ答えてくれなくなっていきました。そこで何とか娘と読んだ本について楽しく話し合う方法はないかとあれこれ調べたり考えたりしているときにたどり着いた一冊がこの本です。
本の「あとがき」に「実際にこの本を読んだあとで、スロー・リーディングに挑戦してもらえれば、それほど強く意識せずとも、自然と本を読むポイントについて自覚的になっていることに気がつくだろう。」とありましたが、まさにその通りでした。
昔読んだ名作をもう一度読んでみよう、と思わせる本です。