誰しも経験していることですが、経験、特に成功体験から学んだことを捨てることは容易ではありません。
アンラーニングとは「時代に合わなくなった知識やスキルを捨てつつ、新しい知識・スキルを取り込むこと」と本書では定義されています。
変化のスピードが加速し続ける時代にあっては、技術やノウハウ・知識はすぐに陳腐かしてしまいます。
古くなって役に立たなくなった知識やノウハウを効率的に破棄して、今の時代に対応できる知識・ノウハウに書き換えることが、これからの時代に求められるスキルといえます。
ネット上で「老害」という言葉をよく見かけるようになりましたが、アンラーニングができずに周囲に迷惑をかけている人のことを指す言葉でしょう。
人間もパソコンのように「上書き保存」ができれば苦労はないのですが、そうはいかないのが人間です。
本書では「アンラーニング」の具体的な方法について記載されていますが、「こうすればアンラーニングが成功する」といったノウハウが書かれているわけではありません。他人の助力を得てアンラーニングに取り組む方法が記載されているくらいです。
私のアンラーニングのやり方は、「師と仰ぐ人を決めて、その人のいうことをすべて鵜呑みにする」ということです。
今までのやり方を捨てて新しいやり方に切り替えようとする際、心理的な抵抗が発生します。理屈ではなく、心の防衛反応のようなものであり、本能的なものといえます。「こんなやり方は間違っている。もとのやり方が自分に合っている」という声が心の底から浮かんできます。
そうした心理的な抵抗はあって当然のものと受け止め、師匠の指示通りに動くことです。心理的な抵抗は最初が一番大きく、時間が経過するにつれて徐々に弱まってきます。何週間か続けていればそれが習慣になり、自分に根付くのです。
今のところ、このやり方が今のところ自分に合っているようです。