「若さ」は才能だ。
「若さ」という才能は、同世代の集団で競い合っているうちは気づきにくい。受験や部活動がいい例だ。しかし、私のようにこの歳(アラ還)になると、嫌でもその事実に気づかされる。
私は50歳を過ぎてからトランペットを吹き始め、勢いで吹奏楽団に入団してしまった。2年ほど自己流で吹いていたが、なかなか上達しないため、教室に通い始めて3年。自分なりに努力したつもりだったが、現実は甘くなかった。
吹奏楽団では、当初は手も足も出ず、懸命に練習しても迷惑をかけっぱなしだった。入団して1年、上達はしているものの、まだ皆に助けられていることに変わりはない。
そんなとき、3年生が引退して1・2年生だけの中学校の吹奏楽部と一緒に演奏する機会があった。
驚いたことに、彼らは私が手も足も出ないような難曲を、いとも簡単そうに、そして楽しそうに吹きこなしていた。中学2年生でさえ、楽器を手にして1年と少ししか経っていない。ましてや1年生に至っては、まだ初心者と言ってもいいレベルだ。
このとき、「若さ」とは才能なのだと、改めて痛感させられた。
そして、彼らが自分たちの持つ**「若さ」という期間限定の才能**に、全く気づいていないことが、とても不思議に思えた。
この才能をどう使うかによって、大人になってからの人生は大きく変わる。
実におもしろいことだ。