前回の投稿で紹介した故西田敏行氏が主演の映画「日はまた昇る」の舞台は1970年代後半です。
映画を見ると、昭和の時代の職場がどんなものだったかというのがイメージできます。
職場は人間関係が濃密で疑似家族のよう。
上司が部下を殴る、同僚同士でも取っ組み合いのけんかが発生する。
職場では煙草吸い放題。
男社会で女性はいてもごく少数で補助的な業務のみに従事している。
令和の感覚からすれば、異文化そのものです。
今の時代、テレビでこの映画を放送すると物議を醸すことになりそうです。
我々は時代の空気の中で生きており、誰しもがその影響を受けているがそのことにはなかなか気づくことができません。
怖いのは時代の空気に取り残されていることに気づかず、前の時代の感覚でトラブルを起こすこと。
過去に許された行いが、今の時代ではパワハラと認定されて訴訟に発展する、ということが現実にあります。
無意識に時代の空気に流されて生きるのではなく、時代の空気を感じ取りそれを言語化して意識しながら時代をうまく生き抜くこと。それが理想ではないでしょうか。