芥川賞を受賞した小説を読んで一人読書会をすることにしました。
芥川賞は新人作家が書いた純文学の短編小説に与えられる賞で年2回発表されています。
(1)一人読書会のやり方
①芥川賞受賞作を読む(芥川賞は戦後すぐにはじまったらしく、歴代受賞作は180編を超えるようです)
②書評(感想文)を書く
読んだ感想を文章にまとめます。
③インターネットで書評を検索し、自分の書評と読み比べる
インターネット上で読んだ作品について誰かが書いた書評を探して読み込みます。自分の書評との違いを意識し、そのような違いがなぜ生じたのかを検証します。
(2)一人読書会とは
通常の読書会は、読んだ本について複数人で感想を言い合う会です。他人の感想を聞くことで自分とは異なる視点で作品を見ることで視野を拡げることができます。一人読書会は書評を書いてから他人の書評と比べます。通常の読書会のように時間や場所に縛られることがないため手軽です。
(3)一人読書会をする目的
①深く考えるトレーニング
読書はインプットです。読んで「あ~面白かった」と思うだけでは人としての成長はあまり期待できません。書評を書くことはアウトプットです。作品を読んだ感想を言語かすることで作品や作品に出てくる登場人物について深く考えることができます。
②洞察力を鍛える
純文学作品は人間に対する深い洞察が基盤となって物語が構成されているため、いわゆるエンタメ小説(娯楽のための小説)よりも洞察力を磨くトレーニングに適しています。
③複眼(多面)思考を手に入れる
他人の書いた書評と自分のものを比べることはものごとを多面的に見る訓練になります。多面的に物事を見ることができることは思考を深める上で重要です。
(4)なぜ芥川賞受賞作なのか
①純文学作品として優れた作品を選定している
②芥川賞は短編小説が対象なので、どの作品も短い時間で読み切れて書評を多く書ける
③どの作品も優れた書評がインターネット上に多く掲載されているので一人読書会に適している
④図書館に必ずあるのでお金がかからない
⑤歴代受賞作が200編以上あるので本選びに時間がかからない
なんだかワクワクしてきました。