「働きながらでも本を読めるようになるにはどうすればいいのか」をテーマにした本かと思って読み始めましたがそうではありませんでした。どちらかといえば「読書を楽しめるくらい余裕のある働き方とは何か」について考える本という印象です。
私は学生生活最後の1年を読書に捧げると決めて1日1冊をノルマに毎日読書中心の生活を送っていました。なんだかとんでもなく知的な生活を送っているような充実した気分を味わいました。
ところが、社会人になったとたん全くといっていいほど本が読めなくなりました。夢中で読んでいた哲学書なんて読みたいとすら思わなくなってしまいました。自分の中で何かとんでもない変化が起きたのだと気づき、怖くなったことを今でも覚えています。
あれから○十年。本を読む時間は確保できるようになりましたが、今度は老眼とパソコン・スマホによる眼精疲労のせいで、読書量は減っています。
読書を楽しむには物理的な時間の確保、身体能力(眼の健康、身体の健康)そして集中力が大切だと今ならわかります。特に集中力は有限かつ貴重な資源(リソース)であることを実感しています。