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「老害」はなぜ生まれるのか

「老害」はなぜ生まれるのか考えてみた。

高齢者を非難するのではなく、むしろ自分が老害にならないためにどうすればいいかがテーマです。

①自分の衰えを認識できない

 自分が加齢によって衰えたことを認識できていない。高齢ドライバーの事故が社会問題になっているのに自分は大丈夫と信じており、自動車の運転に自信を持っていて事故を起こしても自分に非があることを認めようとしないしないようなケース。

②もともとの自己認識が間違っている

 過去にたまたまうまくいった経験(成功体験)が自分の実力だと勘違いする。ゴルフで10回に1回しかナイスショットを打てない人が、そのショットこそが実力であると思い込み、残り9回のミスショットをたまたまだと切り捨てる。たまたまなのは10回に1回のナイスショットのほうだと考えられない。

③環境認識が間違っている

 時代は変わったことに気づかない。たとえばインターネットの発達によりプロと素人の間の情報格差が縮まっていることを認識できていないケース。「バブル時代の武勇伝を今の若い人に語る」ことの滑稽さをイメージするとわかりやすい。

④育った時代の影響

 人は20歳くらいまでの育った時代に影響され続ける。たとえば音楽の好み。青春時代にどんな音楽が流行したのかで音楽に対する好みというのは固定されます。私の両親の世代は演歌が好きですが、私には何がいいか理解できません。

 結局、孫子の「己を知り敵(=外部環境)を知れば百選危うからず」ということ。自己認識と外部環境認識の失敗が加齢によって助長され、周囲に迷惑をかけるのが「老害」なのだろう。

 ならば、老害にならなためには自己認識と外部環境認識、両方を磨くことが課題になります。