私が師事しているトランペット教室の先生から興味深い話しを聞きました。
トランペット教室はマンツーマンでの指導ですので、決して安いものではありません。45分のレッスンで5千円を超えるくらいが相場のようです。
お金を払ってトランペットを習おうという人の多くは、楽器の習得に行き詰まっている人だそうです。
ところが、安くないレッスン料を払って得た先生の指導に対して、拒絶する人が多いそうです。
今までのやり方ではだめだと認識しているのに、プロの指導を拒否してまで今までのやり方を継続することを選ぶといのは矛盾しています。
それだけ「今までのやり方」を捨てることは難しいのです。
ちなみに、私の場合、トランペット教室の先生から指導されたことは、すべて受け入れることにしています。「はい、わかりました」以外の言葉は使わないと決めているのです。
先生の指導内容に反発し、今まで通りのやり方を続けたい、という衝動が心の中に生まれることは自然なことだと自分に言い聞かせています。
「新しいやり方」を自分の中に入れるには、まず自分の中に既にある「今までのやり方」を捨てる技術、すなわちアンラーニングが必要なのです。