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「形無し」と「型破り」

「型」とは基本のこと。

「形無し(かたなし)」とは基本ができていないのにあれこれやること。

「型破り(かたやぶり)」は基本ができている状態で型をうちやぶること。

だそうです。

私は趣味でトランペットを吹いていますが、まさにその通りだと実感します。

基礎練習をほとんどせず、曲練習ばかりしている人はなかなか上達しません。基礎練習をしっかりとやっている人は曲の練習時間は短くても着実に上達します。

基礎練習は単調でおもしろみがないのですが、それをしつこく繰り返すことが上達につながるのです。

野球なら素振り、サッカーならリフティングが基礎練習でしょうか。

それは仕事でも同じです。

自己流=形無しで仕事を覚えた人というのは、配置転換などで仕事の内容が変わると、成果が出なくなったりします。「形無し」なので応用がきかないのです。トップ営業マンだった人が転職したら鳴かず飛ばずというのはよくある話です。

一方、基本ができている人は配置転換しようが転職しようが一定して高いパフォーマンスを発揮します。こういう人はビジネス書を読んだり、セミナーや研修を受講しています。

仕事の場合、基礎からしっかりと教えてもらえる職場というのは研修制度がしっかりしている大企業でもないかぎりまずありません。ほとんどの人が経験から学ぶ(形無し)で仕事をしているのが原状です。

逆に言えば、型(基本)をしっかりと習得すれば、誰でも「できる人」になる可能性が大きいのが仕事です。