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「反論の技術―その意義と訓練方法(著:香西秀信)」を読んで

「議論の能力を高めるためには、反論の技術を身につけるだけで十分である」という刺激的な書き出しで始まる良著。「反論」こそが知的活動そのものであることを教えてくれます。

私は「反論」という言葉に、「言いがかり、対立を生み出す、意地悪」といったマイナスのイメージを持っていました。確かに誰かの意見に対していつも反論ばかりしている人は煙たがられます。

著者は、「反論」とは「意見」することと同義であると言います。さらに「よく考えるためには意識的に対立(反論)を作り出せばいい」とさえ言っています。なんとなく反論という言葉にネガティブな印象を持っていた私にはとても新鮮な考え方でした。

そして、ツイッターなどのSNSで言論人として評価されている人たちというのは皆、反論の達人であることに気づきました。

素直に「本に書いてあることはすべて正しい」と無批判で受け入れるのに比べ、反論(批判)を考えながら読むのは何倍も知的に疲れますが、これをやることで借り物ではない自分独自の考えというものが生み出されます。

「考えること」は「反論すること」とはさえ言えるのではないでしょうか。

「常識を疑え」というのはよく聞く言葉ですが、これも「既に存在する意見に対して反論を考えよ」と言っているのと同じ意味です。

まずは読書する際に「反論を考える」習慣を身につけることからはじめようと思います。