昨年、8月より京都市内のトランペット教室に通っています。レッスンは月2回。「六十の手習い」ならぬ「五十の手習い」です。新しいことに挑戦するというのはいくつになっても新鮮です。
さて、トランペット教室ではレッスンで与えられた課題を次のレッスンまでに克服する、ということを繰り返します。「できた」という達成感を味わう間もなく次の課題が降ってくるのですから、なかなか精神的にきついものがありますが、我流でやっていたときとは比べものにならないくらい成長が早いのは間違いありません。
教室に通うことで楽器の演奏技術は向上していますが、演奏技術以外に学ぶことが多く、レッスンを受講して本当によかったと思います。
当然のことですが先生と私では、知識・経験・技術・音楽に取り組む姿勢など様々なことで圧倒的な力量差があります。
今の上達レベル・長所・弱点・課題・これからつまずきそうなことなど、私には見えていないことが先生には見えているはずです。私が自分の足下しか見ずに山を登っているのを、はるか上空から先生が見ているようなものです。
それがわかっているので、先生の指導に対して素直に全力で取り組むことが自分の成長につながると信じて取り組みます。自分が見えていない何かを見てベストの指導をしていただいていると信頼できることはすばらしいことです。
もし、娘が中学生くらいになって「先生の言うことは意味わからん」と不満を漏らすようなことがあれば、私がトランペットの先生に感じたことを説明し、「先生はあなたが見えていない何かを見てそんな指導をしているんじゃないか?」と伝えたい。そして自分の師に対して敬意を払うことの大切さを知ってもらいたいと思います。