今の時代の看板には「客を遠ざける」機能が求められる。
遠ざけるのは、「お店に合わない客」である。
「お店に合わない客」とは、間違った期待をして来店する客だ。
例えば、本格インドカレーが食べたい客が、間違って「カレーハウスCoCo壱番屋」に入ったらどうなるか?
「食べたかったのはこれじゃない!」と不満に思うだろう。期待が裏切られたときの怒りというのは意外と大きい。お金が絡んでいるだけに尚更だ。
今の時代には、こういった不満のはけ口としてインターネットのクチコミがあるからやっかいだ。
怒りにまかせてクチコミを投稿されてはたまったものではない。
インターネットのクチコミ情報は、ネガティブな評価がどうしても目立ってしまう。
そんなクチコミが投稿されないために、「合わない客」を遠ざける工夫が看板には求められる。
それは「誰のための店か?」という店舗コンセプトを看板ではっきり示すことだ。
文字情報では限界があるので画像や絵、書体、色彩等をフル活用することが必要になる。