人には、「これを押すと自然にクチコミをする」という「スイッチ」がある、というのが本書のテーマです。この「スイッチ」を押す仕掛けについての理論と具体例が豊富に掲載されています。
「人は自分が話したいことを話す」生き物であり、話したいことというのは
①「自分の近況」
②「自分自身を通して生まれたもの」
③「心が動かされたもの」
④「体験したエピソード」
⑤他人のための情報(伝える相手のメリットになること)の5つ。
そして「話したい」という気持ちの裏には、
①認めて欲しい
②ほめて欲しい
③共感して欲しい
④相手の役に立ちたい、。という承認欲求・貢献欲があるとのこと。
おもしろいと思ったのは、承認欲求・貢献欲という強い欲求に動かされる人の心理を「スイッチ」という言葉で表現していることです。確かに、承認欲求・貢献欲というのは人間が持つ根源的な欲求であり、これに抗うのは困難です。
本書はクチコミ販促の本ですが、SNSで「いいね」をもらうためのノウハウ本としてもおすすめです。