マクドナルドの心理戦

  マクドナルドの接客時間は短い。一人あたり一分もかかっていないんじゃないでしょうか。生産性を高めるために接客時間を 一 秒でも短くしたいという経営側の意思が伝わってきます。

 マクドナルドは入り口正面にカウンターがあります。座ってのんびりメニューを見て考える余裕はありません。前の客が注文している時間が、メニュー選択のために考える時間となります。

 カウンターの上の壁にはおすすめ商品(キャンペーン中の商品)とセットメニューが写真付きで掲示されています。単品の価格が書いていません。並んでいる間にセットメニューにするか単品で注文するか決めるよう促されます。

 注文する際、カウンター越しにスタッフと正面から向き合うので心理的に圧迫され、早く注文を終えたいという気持ちになります。後ろで待っている人のことも気になります。こうして自分の番が回ってきたらすぐに注文しなければいけないようなプレッシャーにさらされます。

 また、選びやすいようにメニュー数は少なく、定番商品がほとんどなので思いつきで注文しても後悔しないようになっています。

 重要なのは早く注文するようせかされているにもかかわらず、客は店からプレッシャーをかけられているという実感がほとんどないことです。このあたりの巧みさが世界的なチェーン店に発展した理由でしょう。

 マクドナルドがやっているような、顧客の心の深い部分と向き合い、無意識に行動するよう促す仕組みを研究することはとても勉強になります。

konishi masanobu

konishi masanobu について

「つくづく、もったいない!」そうとしか言いようのないことが、コンサルティングの現場では頻繁に起こります。 世の中には、自らが扱っている商品・サービスの魅力がよくわかっていな経営者がたくさんおられます。堂々と「オンリー・ワン」「日本一」と名乗れるはずが、そのことに全く気づいていないというケースさえあります。  商品・サービスの魅力を理解していても、それをうまく「伝える」ことができていない経営者は更に多く存在します。「つくづく、もったいない!」。  私はサラリーマン時代、理屈で説得して売るという営業スタイルが全く通用しない経験をしています。苦し紛れに読んだマーケティングの入門書から、人間は理屈ではなく「イメージ」で動くことを学びました。そして、「相手の脳に鮮明なイメージを刻み込んで売る方法」を必死で考えました。そうして得られたノウハウは、集客コンサルの現場で「商品サービスの魅力」を伝える技術として発揮しています。
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