消費者心理を理解する技術

 マーケティングは消費者心理、すなわち誰かの心に働きかけることによって、こちらが望む行動(購買行動など)を促すものです。やっかいなのは、他人の心というのはブラックボックスであり、誰も直接確認することはできないことです。

 唯一、直接確認できるのは自分の心の限られた一部だけです。以前、印刷会社にチラシの制作を頼むとさっそくデザイン案が届きましたが、とてもそのまま使えるものではありませんでした。

 印刷会社の立場からすると、最初のデザイン案は「たたき台」なので真剣にデザインをするのは時間の無駄なのでしょう。実に合理的です。私はそれを「やる気がない」と感じてしまいました。デザイン案から「言われたとおりに適当に作っただけ」というオーラが感じられたからです。
 その後、打ち合わせを重ねると見違えるようなデザインになりました。やる気はあったのです。

 消費者心理の理解力を高める上で大切なのは、最初に「やる気がない」という印象が心に浮かんだことを見逃さないことです。心に浮かんでは消える感情を把握し、自分の中にある「消費者心理」を理解し、分析することでマーケティング能力は磨かれます。

 「なんかいいな」「なんかいやだなあ」という心に浮かんだ様々な感情をそのままにせず、捕まえて分析する。感情を分析するにはとにかく自分の感情を言語化することです。自分が感じたこと、心に浮かんだことを紙に書くといいでしょう。

 プロの作家が心に響くするどい発言ができるのは、日頃から紙に書いて自分の心の中を言語化しているからです。日記を書くことも自分の内面を言語化する優れたトレーニング方法です。

konishi masanobu

konishi masanobu について

「つくづく、もったいない!」そうとしか言いようのないことが、コンサルティングの現場では頻繁に起こります。 世の中には、自らが扱っている商品・サービスの魅力がよくわかっていな経営者がたくさんおられます。堂々と「オンリー・ワン」「日本一」と名乗れるはずが、そのことに全く気づいていないというケースさえあります。  商品・サービスの魅力を理解していても、それをうまく「伝える」ことができていない経営者は更に多く存在します。「つくづく、もったいない!」。  私はサラリーマン時代、理屈で説得して売るという営業スタイルが全く通用しない経験をしています。苦し紛れに読んだマーケティングの入門書から、人間は理屈ではなく「イメージ」で動くことを学びました。そして、「相手の脳に鮮明なイメージを刻み込んで売る方法」を必死で考えました。そうして得られたノウハウは、集客コンサルの現場で「商品サービスの魅力」を伝える技術として発揮しています。
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