本を読むとき、私はポストイットを使います。読み進めながら心に引っかかったところにぺたぺたと貼ります。読み終わったら、ポストイットを貼った文章をパソコンに入力します。
5年ほど前から続けてきて今では500冊近くのデータがたまっています。
わざわざこんな面倒なことをするのは、本の内容についてじっくりと考える時間を確保することが目的です。忘れないためにやっているわけではありません。
というのは、私の場合、本を読んでいるとつい先へ先へと読み進めてしまい、「自分の頭で考える」ということがおろそかになる傾向があるからです。
「この部分は○○のとき使えるな」とか「筆者の言っていることは間違いではないか」などと考えながらキーボードに打ち込んでいく。そうすると、自分の思考が深まっていくのがわかります。
情報を頭に入れるだけなら速読はできたほうが効率的なのですが、「自分の頭で考える」ための読書にはある程度の時間が必要なのです。
そして「自分の頭で考える」時間こそが、最も生産性の高い時間です。